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help RSS 東アジア共同体について…今日の新聞から

<<   作成日時 : 2005/11/24 23:29   >>

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読売5面によると、今度の東アジアサミットでの宣言に「東アジア共同体の形成」という文言を入れるか否かについて、賛成の日本と反対の中国の間で調整がまとまらず、外務省幹部によると「スタートからつまづく」可能性があるそうだ。中国には「ASEAN+3(日中韓)」を中心メンバーとし、インドやオーストラリア・ニュージーランドを枠組みから外すことによって自国の影響力を拡大したいという思惑があるのだろう。さてここで日中の外交力比べとなると、日本は主張を通すためには手段を選ばない中国にはかなわないということを覚悟しておかなければならない。ただ、だからといって始めから勝負をあきらめるべきではない。特にインド、オーストラリア、ニュージーランドなど中国の構想から外された国に日本の努力を印象付けることは、国益の観点から見ても無駄ではないだろう。

中国の反対は、その立場から考えれば当然のことである。ASEAN+3ならば、中国は事実上その盟主となり、新中華秩序が誕生することになる。一方、日本の大アジア共同体構想では、中国の発言権は相対的に小さくなる。この地域におけるライバルである日本がこの種の提案をするのは、自国の影響力を減らす目的があるとしか中国の立場では考えられず、面白くないのはよく分かる。もし中国の反対がこうした思惑によるものなのであれば、中国の反対によって日本の案が葬り去られたとしても、さしたる問題はないのではないだろうか。中国は新中華秩序樹立を目指しているとアジア各国に印象付けることができれば、それで日本としては十分な成果である。

日経25面には、田中均慶大教授の論文が寄せられていた。気になったのは、「日米関係が、東アジア共同体構想を支えることがあっても阻害要因となることがあってはならない。」という最後の一文である。これは誰に向かっての主張なのだろうか?ちょっと読んだだけでは分かりにくいところだ。まずアメリカだとは考えにくい。東アジア共同体の枠組みから外された上に邪魔するなと釘をさされてしまっては、アメリカとしては不快感を隠せないだろう。さすがにそんなことを分からずに書いたものとは思えない。とすれば、日本側で東アジア共同体構想に消極的な勢力に向けたものであると考えざるを得ない。佐藤優氏の見立てを借りれば、外務省の対米追随第一主義者に向けたものなのであろうか?アジア派にも対米追随派にも与するつもりはないが、どの外国勢力につくかをめぐって国論が分裂するようなことがあってはならないということは、歴史が教えてくれるところである。

私見では、東アジア共同体構想なるものには反対である。まず、それは日米同盟に代わるものではない。問題はあるにしても現実的に実績をあげてきた日米同盟と、海のものとも山のものともつかぬ東アジア共同体とでは比較にならない。次に、それが何を目指しているのかが明確ではない、というより意図的に曖昧にされているような印象を受ける。共同体といっても様々なあり方がある。目指すものは、安全保障共同体なのか、経済共同体なのか、さらに深度化したEU型の共同体なのだろうか?共同体という聞こえのいい言葉に流されてはいけないはずだが、一般の「気分」を利用して既定方針に持ち込もうという意図があるように感じられる。さらに悪いことに、「気分」を「数十億人の市場」というソロバン勘定で煽っているようにも見える。情緒と経済に基づいてアジアに目を向けた結果として何がもたらされたかは、60年前に大きな代償を以って知るところとなった。

アジアでは数十億人が多様な生活を営んでいる。その事実を尊重するのであれば、軽々しく共同体などという言葉を用いることはできないはずだ。共同体とは、人々の生活を変えうるものなのである。

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内 容 ニックネーム/日時
12/4の読売社説は、私より簡潔な言葉で問題を説明してくれています。
青袍
2005/12/04 19:55

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